LEDはLight Emitting Diodeの略だそうです。自分なんかは発光ダイオードという名称も使いますが同じものです。 ある程度の電流を流すと光るという電気部品です。
今回は、あまり厳密に考えず、「電子工作で点灯すればいいや」というレベルの回路の作り方のお話です。
2007/11/20 Satoh Kohtaro
まず、何はともあれ、電気を流さなければならないので、回路を組みます。
無骨くん作成のために色々実験が必要なのでと、ブレッドボードを用意していましたので、 今回はそこに組みます。
回路図はこんな感じです。
今回の話題は、上記回路中の固定抵抗の定格を決めることにあります。
2007/11/20 Satoh Kohtaro
今回使用しているLEDは、購入時に店頭のラベルに2.1V・10mAと書いてありました。
これは、2.1Vの順方向電圧をかけると10mAの電流が流れるもしくは10mAの順方向電流が流れている時の電圧降下は2.1Vであると いう意味であり、これ以上電圧・電流をかけないでという意味でもあると捉え、実験してみることにしました。
これは、あくまで電子工作用のお手軽実験ですので、(まさか無いとは思いますが、)製品などに適用する部品の選定時などに そのまま流用することは絶対やめてください。部品破壊の原因となる場合もあります。ちゃんと、データシートの定格を確認の上正しく使ってください。
オームの法則電圧=電流×抵抗という式があることは、ご存知だと思います。
これを使って、とりあえずLEDに10mA流してみることにします。
手元にあった固定抵抗[470Ω]を使って実験してみることを考えると、
よって、電源電圧は、4.7V+2.1V=6.8Vということになります。
実際、電源電圧6.8Vをかけた時の光り具合は、こんな感じです。
ちなみに、消灯時はこんな感じです。違いを確認ください。
以上で、点灯実験終了。
最後に、数式を書いておきます。
[式1]電源電圧=LEDに流したい電流×抵抗値+LEDでの電圧降下
または
[式2]抵抗値=(電源電圧-LEDでの電圧降下)÷LEDに流したい電流
[式2]は[式1]を変形させただけで、同じ意味です。
(例)電源電圧が5Vで、LEDに8mA流したい。ちなみに8mA流した時のLED電圧降下は、1.8V。 とすると、求めたいのは抵抗値なので、[式2]を使い、
[式2]抵抗値=(電源電圧-LEDでの電圧降下)÷LEDに流したい電流
抵抗値=(5-1.8)÷0.008=400
よって、電流制限抵抗は、400[Ω]を使えばよい。
こんな感じです。思ったより簡単ですね。笑
2007/11/20 Satoh Kohtaro
無骨くんでは、状態確認デバッグ用にLEDを8個付け、マイコンポートからOn/Offできるように しようと考えてます。
なので、LEDはこうこうと点いている必要が無く、なるべく消費電流を抑えたいと考えてます。
方針は2通り。
上記2つの方法を併用することで電流(電力)消費を抑えることが出来る。今回ここでは、電流制限抵抗を大きくすることを実験確認しておきます。 (PWM制御のほうは、別途紹介することにします。)
(左から、10mA、5mA、2mAでそれぞれ点灯させています。一番右は消灯した状態です。)
上記の写真から、10mAじゃなくっても十分On/Offの違いがわかります。
よって、無骨くんには、だいたい2mA~5mAぐらい(手持ちの抵抗の値が限られているので、 抵抗値はアバウトな近似値を使う)の電流でLEDを光らせることにします。
2007/11/20 Satoh Kohtaro